Sugar珈琲

甘くて苦いひと時を

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自分が唯一の権力者である「感情」を信じるな!!

みなさんこんばんは、Sugar珈琲です。
みなさんは自分の(感情・気持ち)を本当に理解していますか?


 理解していると思う人は、今のその感情を詳細に他者に説明できるだろうか? また文字として表現できるであろうか。意外にもこれをできる人は少ないだろう。しかし、これができなくともこれは言語能力の問題ではない。


 「感情の言葉」の数は色を表す言葉の数よりも多い。ドイツ語には「感情を表す形容詞」がおよそ150種類もあり、英語ではさらに多い、その倍はある。それにもかかわらず私たちは自分の感情をきちんと言い表すことができない。
 スタンフォード大学教授のエリック・シュウィッツゲベルは、「自分で分析してみせる自分の感情は、(中略)不正確で信頼性に欠け、当てにならない。偶然分析を間違うこともあるのではなく、必ず大きく間違っている。自分の心の中がはっきりつかめないのは私だけでないだろう。すべての人間に共通することなのだろう」と、自分の感情を把握する難しさについて述べている。


 つまり、よく使われる「あなたの心に従って!」「あなたの感じたとおりに!」などのような言葉には一切従わない方がいい。
 「感情のコンパス」にはたくさんの磁針がついていて、そのすべてが違う方向を向き、常に不安定に回り続けている。そんなコンパスをもって航海に出ようとする人はいないだろう。だから、人生のナビにその「感情」使わない方がいいのだ。
 詩人はよく人間の心の中を「森」に例える。自分の感情に従って深い森の中に入り込めば道に迷うのは確実で、最後にたどり着くのは、気分と感情と思考の断片が集まって混沌としている泥沼の中でしかない。



・自分の「感情」を分析するのが難しい理由
1. 人間は「自分の感情より他人の感情を読む方が得意」
 進化の観点からいえば自分の感情を把握するより、他人の感情を読む方がはるかに重要であることがわかる。自分の感情を知りたいのならば友人や恋人に聴いてみるといい。あなたをあなた自身より客観的に分析してくれるだろう。


2. あなた以外にあなたの心の決定権を持つ人がいない
心の中でどんな感情を持っていると判断しようが、それに異を唱える人は誰もいない。自分が唯一の権力者でいることは居心地がいいが、修正機能が働かないために的確な自己分析などできない。「感情」とはこれほど当てにならないものなのだ。

 

・「感情」との向き合い方
 以上のことから、自分の感情を深刻にとらえすぎない方がいい。特にネガティブ感情は重く受けとめなくていいのだ。(「ネガティブな感情」を意思の力で取り除こうとしても、かえってその感情はエスカレートしてしまう。)
人間は自分の感情にもっと疑いを持ち、感情から距離を置き、遊び心のある新しい関係を自分の心と築くべきなのだ。

 

 「周りの人の感情」は常に真剣に受け止めるべきだが、「自分の感情」とは真面目に向き合う必要はない。自分の感情なんて常に変化するし、どうせ自分でその感情を理解できないのだから。

 

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