Sugar珈琲

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本音をさらけだすな!意識的に「第二の人格」を作れ!

みなさんこんばんは、Sugar 珈琲です。

 

 みなさんの周りに「オープンな人」はいますか? また、あなたはその人を好きですか?ありのままの自分を隠そうとしないオープンな人は、隠し事ができない。だから、オープンな人とは親密で心地のよく効率のいい付き合い方ができる。

 成功の秘訣をああ使うブログでもできるだけ本来のあなたのままで正直であれ、というアドバイスがよくある。ピカソの贋作に投資をしても意味がないのと同様に、見せかけだけの人間に時間やお金を投資しても無駄になるだけだとも言われる。

 だが、自分の本音を「どの程度」オープンにすべきなのだろうか。

 

 イギリスの哲学者サイモン・ブラックバーンの著書『Mirror,Mirror』の中に、ロンドンのウエストミンスター寺院で行われた、チャールズ・ダーウィンの葬儀についての記述がある。

 ダーウィンの長男で葬儀の重要な出席者でもあったウィリアムは、葬儀の最前列に座っていた。だが葬儀の最中、不意に自分の髪の薄い頭にすきま風が当たるのを感じたウィリアムは、はめていた黒い手袋を両方外して毛のない頭の上にのせた。世界中が注目する葬儀のあいだ中、手袋はずっと頭の上に置かれたままだったらしい。

 自分の本音をオープンにしすぎるのも考えものである。

 周囲に不快感を与えない「気遣い」が必要

 

・本音をさらけ出さない方がいい理由

⒈私たち自身、自分のことを本当にわかっているとはいえない

 以前あげた記事で述べたように、私亜立ちの心の声は信頼のおけるコンパスとは言えない。そんな私たちが自分の本年を語ることにどんな意味があるというのか。

⒉本音をあけすけに語っても、自分を滑稽に見せるだけ

 有名政治家や経済界の大物、研究者など、あなたが大いに尊敬している著名人の中で、公の場で胸中を打ち明けている人物がいるだろうか。おそらく思いつかないだろう。自分の心のうちを語っても尊敬は得られない、口にした約束を果たすからこそ尊敬されるのだ。

⒊外側との境界のない生物は長くは生きられない

 「オープンさの度合い=バリアの厚み」である。本音をむき出しの人は周りの人に「都合よく使ってください」と差し出しているようなものである。つまり、自分を滑稽に見せるだけでなく、周りから攻撃されやすくなるだけなのだ。

 

・意識的に「第二の人格」を作りあげる

 第二次世界大戦の英雄で、のちに大統領にもなった米軍司令官のアイゼンハワーは「意識的に『外の世界に向けた人格』を作り上げた」という。この「第二の人格」は、作為的に作り上げた虚像というわけではなく、安定した信頼を勝ち得るための、「職業上の外向きの顔」だ。この人格に迷いや挫折感失望感はない。

 

 自分を「ひとつの国」とし、「外政」と「内政」の両方を自分が兼務すると考えるのもよい。どの国にも外交政策があり、外務大臣がいる。その「外交官」を自分自身で務めるのだ。

 人々は外務大臣が胸の内をさらけ出すことを求めていない。また、弱みを見せることも、自信をなくしたからといって大袈裟に嘆いて見せることも望んでいない。

 人々が外務大臣に期待することは、約束を実行すること、協定を守ること、大臣にふさわしい態度をとること、陰口を言わず、不平を言わず、少なくともある程度の礼儀をわきまえていることである。

 

 「外の世界」との区切りが明確になれば、おのずと「内側の世界」のこともはっきりと理解できるようになる。

 

 世間の人たちから「もっと自分をさらけ出す」よう求められても、それに従ってはならない。犬なら感情を全てさらけ出しても構わない。しかし、あなたは人間なのだ。

 

 

 

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