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甘くて苦いひと時を

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戦略的「頑固」がいいわけ

みなさんこんばんは。

今日は以前紹介した「Think clearly」を読んでいて自分なりに共感した部分やなるほどな、と思ったことを紹介していきたいと思います。

 

・「柔軟な対応」と「頑固な姿勢」

 一般的に「柔軟な対応」と「頑固な姿勢」を比較したときにどちらの方が有益・合理的あろうか。世論は前者と答える。

 では、後者(頑固な姿勢)にはどのような意味があるのだろうか。みなさんは次のような話を聞いたことがあるだろうか。

  1.  1519年キューバを出発したスペイン人の征服者エルナン・コルテスは、メキシコ湾の沿岸に到着した後、即座にスペインによるメキシコ植民地支配と自らの総督就任を宣言する。そして彼は、なんとわざと自分たちの船を沈没させて、自分と配下の部隊の退路を断った。「選択肢は多ければ多いほどがいい」というのは、経済活動における重要な原則のひとつだというのに。
  2.  あるビジネスディナーが開催された。そこには世界的コンツェルンのCEOの男性がいた。そこで彼は、デザートにはけっして手を付けようとしなかった。自分の体調やその日の食事、デザートの誘惑の強さなどに応じてその都度決めることもできるのに。なぜその時の状況で判断しないのだろうか。
  3.  世界で最も影響力のある経営思想家のひとりに、ハーバード・ビジネススクールの教授、クレイトン・クリステンセンがいる。彼はいくつかの「誓約」の下に生活を送っている。(誓約=絶対的なコミットメント)例えば、彼は若い頃〔人生の前半をキャリアのために捧げ、人生の後半・金銭的な余裕ができた後、家族とゆっくり過ごそうとする管理職の人間を見てきた〕そこでクリステンセンは「誓約」を立てることにした。【週末には仕事をしないこと】【平日は家で家族と夕食をともにすること】を自らに誓った。その誓約を守るため、クリステンセンは朝の3時に仕事に出ることもあったという。なぜそこまで頑なになる必要があったのか。週末に仕事をする必要に迫られるなら、その分月曜や火曜に休みを取ることだってできたのではないか。

 

・「柔軟な対応」は、どうして不利なのか

 重要な事柄に対しては「柔軟性」は有利ではなく、むしろ不利に働く。

 上記の三人とも「徹底的に頑固な姿勢」をつらぬき、柔軟な姿勢で達成できなかった長期的な目標に到達している。

 

・二つの理由

  1. 状況に応じた決断をくり返すと、判断力が鈍っていく(決断疲れ)

 たび重なる決断に脳は疲れ、最も安易な選択肢を選ぶようになる。そしてそれは多くの場合、最悪の選択肢である。この点において「誓約」は有意義である。決断はすでに下されているため、それ以上、思考エネルギーを使わなくてすむのだ。

 2.「評価が確立される」

 一貫した姿勢を貫いていれば、周囲に自分のスタンスを知ってもらうことができる。周りの人たちに主体的な印象を与え、自分自身をゆるぎない存在に見せれるのだ。冷戦時代の米ソも同じ方法で抑止力を行使していた。核のボタンを押すときの条件(報復攻撃としての核攻撃)はあらかじめ決まっていた。最初にボタンを押す側になるという選択肢は全く存在していなかった。

 

・相手に「ああいう人だから」とわからせたほうが勝ち

 伝説的な投資家ウォーレン・バフェットは「事後交渉は受け付けない主義」だという。バフェットに会社を売却したければ、チャンスは一度。一度しか売却価格を提示できないのだ。つまり、バフェットに一度拒まれたらそれで終わり。売主が価格を下げて交渉する余地はない。

 バフェットは主義を曲げないという評判を築き上げ、それによって確実に最初から最高の条件を提示され、お互いが折り合えるポイントを探して時間を無駄にするということがなくなった。

 

・どれほど強くわからせる必要があるか

 あなたはダイナマイトを山積みにしたトラックを運転していたとする。ある一車線しかない直線の道路で道の反対側から同じくダイナマイトを山積みにしたトラックが来たとする。最初に道を譲るのはどちらだろう。

 あなたが相手の運転手に、自分のコミットメントの方が強く何があっても道を譲らないと確信させられたら、あなたの勝ちだ。

 たとえば、あなたがその運転手に、自分のトラックのハンドルは鍵でロックされていて、その鍵をすでに窓から投げ捨ててしまった後だと証明できたなら、あなたは極めて強いコミットメントを相手に示して見せたことになる。

 「誓約」を通して周りにメッセージを伝えようとするなら、あなたの制約はそれくらい強く揺るぎなく、徹底したものでなくてはならない。

 

・結論

 「柔軟性」を褒めたたえるのはやめよう。柔軟一辺倒では、不満が募り、疲れがたまり、気づかないうちにあなたは目標から遠ざかってしまう。

 妥協しないで、自分の誓約を守りとおそう。誓約を100%まっとうすることは、そのうち99%だけを実行するよりも、実はやさしいのだ。

 

 

 どうだったでしょうか!私なりにまとめてみました!

 私はこれを読んだときに自分の実体験と重なり、自分の今までの経験が文字で論理的に説明されたようで、なにかひも解けた感じがし、スッキリした気持ちになりました。

 最後のトラックの例とか面白くないですか?(笑)

 相手側になって想像してみてください。正面から走ってきてるダイナマイトを積んだトラックの運転手が、ハンドルに鍵かけてそれを窓から投げ捨てるんですよ?めっちゃ狂気ですよね(笑) こっちからしたら「おおぉい‼ あいつ何してんの!? 頭おかしいだろ!!」ってかんじですよ(笑)

 

 本書ではもっと細かく解説しているのでとても面白いです!ぜひ手に取って読んでみてください!

 

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