政治家や知事に文句言ってる若者いるけど、ちゃんと投票したり参政してるんだよね?【選挙制度紹介】
みなさんこんばんは、Sugar珈琲です。
これまたコロナ関連になってしまいますが、最近Twitterなどで、学校の休校を延長しなかったり対策を実施しない政治家や知事にひどい言葉で罵倒している若い人たちをよく見ます。
たしかにTwitterなどのSNSでは偽名などを使い自分の名前などを公表せずに、まるで匿名での発言をすることができるので、みんな(特に若者)罪悪感なく発言できるのかもしれません。
しかし、本当に彼らにそのようなことをいう権利があるのでしょうか。政治家や知事は国民や住民の直接選挙によって選出されます。その選挙に参加もしない人がこういう事態に陥った時だけそのようなことを言えるのかと思います。選挙権も以前に満18歳以上に改正されました。
(口悪く言うと、「政治家や知事は自分たちで選出した人だろ?その選挙にも参加しないで文句言えるのか?」と思います。)
若い人は選挙などに関心が低いと思います。それは政治の仕組みをあまり理解していないことも原因のひとつでと思います。そこで今回は「選挙制度」について解説しよと思います!
これを読んで若い人も選挙に関心を持って投票などに積極的に参加してほしいです!
・日本の選挙制度
【選挙の原則】
まず、選挙には5つの原則がります。
- 普通選挙‥‥財力・教育・性別などを選挙権の要件としない
- 平等選挙‥‥選挙権の価値は平等。(1人1票)
- 直接選挙‥‥選挙人が直接選挙をする
- 秘密選挙‥‥選挙人が誰に投票したかを第三者に知られない方法で行う
- 自由選挙‥‥棄権しても罰金・氏名の公表などの不利益を受けない
【制度】
⊡小選挙区制→1つの選挙区から1人の議員を選出する
⊡大選挙区制→1つの選挙区から2人以上の議員を選出する
(得票数とは被選挙人が得た票数のこと)
【国会議院】
小選挙区と比例代表制を使用。重複立候補(2つ制度に立候補)が可能。つまり、小選挙区で落選しても比例代表で復活当選することができる。
比例代表は全国を11ブロックに分けた「拘束名簿式」
選挙区は、1都道府県に1つ置かれる。東京都であれば、東京都がひとつの選挙区となる。(都道府県ごとに当選人数が決められている)
比例代表は「非拘束名簿式」で参議院の比例代表選挙は全国区である。そして、選挙区と比例代表の重複立候補は禁止されている。
「拘束名簿式」‥‥あらかじめ政党側で候補者の当選順位を決めた名簿を確定しておく方法で、政党の獲得議席数に応じて名簿登録上位順に当選者が決まる。
→投票では必ず政党名を記入、候補者名を書くと無効
「非拘束名簿式」‥‥候補者の名簿はありますが、当選順位は決めず、各政党の当選議席数の中で各候補者個人として得票数の最も多かった者から順に当選人が決まります。
→投票では、政党名、候補者名どちらでも記入できます。
そしてこの場合は「ドント方式」という計算方法で当選者を決めます。
「ドント方式」‥‥各候補の得票をそれぞれ1、2、3、4……と整数で割っていき、その商の大きい順に、定数に当選者を割り振る配分方式。
〈ドント方式計算例〉
(前提条件)
・議員の定数が9人で
・A党の得票数が180票、B党の得票数120票、C党の得票数100票だったとする。
表で解説するとこんな感じです。
よって、政党Aから4人、政党Bから3人、政党Cから2人、が当選となります。
・地方議会
地方公共団体の議会は、国権の最高機関である国会と異なり、地方公共団体の長(知事や市長など)と対等な地位を有します。
これは、地方公共団体の議会の議員も長も、ともに住民により直接選挙される点で、国会議員のみが国民により直接選挙される国と異なるからです。
地方公共団体における選挙権は、「日本国民たる年齢満18歳以上の者で、引き続き3カ月以上その市区町村の区域内に住所を有する者」です
簡単かつ大まかに日本の選挙制度について紹介してみました!これを読んで少しでも政治参加に興味を持ったり理解が深まっていただけたら幸いです。
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政治に対して不満を言う前に、自分が政治参加しているのかどうかをまず考えてみて下さい。しかし、政治参加していなかった過去のことを非難しても意味がありません。今回のコロナの件でみなさんきっと政治に対して興味・関心を持ったことだと思います。
今回の件が、不幸な出来事だったと思うだけでなく、政治についてあまり考えてこなかった「若者」に自分たちが政治に参加する重要性に気づいてもらえるきっかけになったら、不幸中の幸いだと思います。
18歳未満でまだ選挙権がない人は、不満を持っても政治参加が難しく憤りを感じるかもしれない。是非その気持ちを忘れないでほしい。自分たちが選挙権を持った時に自分から情報を求め、得て積極的に政治参加しよう。これからの世代を背負っていくのは私たち「若者」だ。私たちが政治に参加しなければ、私たち若者の意見は反映されないのだから。