「好ましくない現実」を受け入れろ!!
みなさんこんばんは、Sugar珈琲です。
・「ハドソン川の奇跡」
あなたはこの映画にもなった実話の「ハドソン川の奇跡」という2009年に起きた出来事を覚えているだろうか。
ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ1549便が、ニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した航空事故である。この事故は、離陸してから着水までわずか5分間での出来事であり、乗員・乗客全員が無事に生還した
この不時着をはたしたサイレンバーガー機長は、事故後、こんなことを書いている。
「現在の飛行に関するあらゆる知識や規則や手続きはすべて、どこかで誰かが墜落した事故から学んだ結果である」
一つ一つの墜落事故で学んだことを、未来のフライトの安全性向上に役立てているのだ。「失敗からの学習」とでもいうべきこのアプローチは、優れた思考の道具として人生の他の領域でも活かすことができる。
・自分の脳をごまかしても、何にもならない
例えば、あなたには数年前に、ひと株100万円で購入した持ち株があったとする。今ではその株の相場は暴落し、株価はたったの10万円になった。そんな時、あなたはどうするだろうか。
あなたは当然株価の急速な回復を願い、祈るだろう。人によっては、その会社の経営陣に激しい怒りを感じたり、酒を飲むことでその怒りを紛らわせようとしたりもするだろう。
だが、そこですぐさま現実を受け入れ、自分の失敗を分析しようとする人はほんのわずかしかいない。
この場合に必要なことは、現実をありのまま受け入れ、失敗から学習する、という二つでしかない。
人の感情で現実は動かせない。
上司に送り付けた怒りのメールは、飲んだワインの量を言い訳に使ったところでなかったことにはできないように。
心理学者ポール・ドーランはこんな指摘をしている、「体重が増えつつある人は、たとえば仕事のように、体重とはあまり関係なことにだんだんと興味の中心を移していく」と。
なぜなら、気持ちを体重からそらす方が、痩せるよりもラクだからだ。しかし、あなたが気持ちをどこに置こうが、どんな動機で何に興味を持とうが事実は少しも変わらない。
「自己欺瞞をなくすことこそが、確実で長く続く幸せを手に入れるための絶対条件である」
あなたが事実にどんな感情を抱き、何を思おうが、何の影響も及ぼすことができない。自分の脳をごまかしたところで何にもならない。
「好ましい現実」を受け入れることは簡単である。だが、「好ましくない現実」もまた受け入れなくてはならない。いや、「好ましくない現実」こそ受け入れる必要があるのだ。
・「失敗」と向き合うことで人生は上向く
「自分の足りないところ」や「自分の失敗」を率直に受け入れるのは難しい。あなたも思い返せばわかるように、私たちは自分の失敗に気づかなくとも、他人の失敗には敏感である。つまり、一番いいのは、あなたにありのままの真実を示してくれる「人生のパートナー」や「友人」を持つことだ。それでも最初は、あなたの脳は好ましくない事実を美化しようとする。しかし、それも時が経つにつれて、周りの人たちの声を素直に受け入れる姿勢が身につくはずである。
すでに述べた通り、私たちはありのままの事実を受け入れるだけでなく、「失敗」から学ぶ必要がある。それには、「自分自身の失敗の経験記録」を持っておくとよい。もちろん現実に書き出してもいいが、頭の中で記憶して理解しておくだけでも十分である。
あなたの考えのどこに問題があったのかを細かく分析できればいい。
失敗をして、その失敗の原因を突き止めるごとに、あなたの人生は向上する。失敗の原因がわからなければ、あなたはまた失敗を繰り返すことになる。
・結論
自分の脳をごまかすことはやめて、ありのままの現実を受け入れよう。
人は必ず失敗をする。この世に完璧な人なんて存在しない。つまり、失敗しても仕方がないのだ。
重要なのは、「失敗の原因」を止めること。そして、その「原因」を分析して完全に取り除くことだ。